第139回芥川賞受賞作予想 のこと。
完全に出遅れた(´Д`)(3日に候補作が発表されたのに気づいたの6日)
そしていまいち食指の動かないラインナップ…。
なんというか、華がない。そして西村賢太がいない(笑)。
(西村作品は読んでるときは「作者は早く死ね、苦しんで死ね」とか思ってしまうが、薬物中毒のように読むのを絶てない)
では、気が乗らないけれど、読み終わったら感想をアップしていきまする。
・楊逸「時が滲む朝」
「最年少」「歌手兼業」の次は「中国人」で話題作りを企んでるだろうなあ文春。
しかし作品読む限りこれの受賞は薄そう。なんせ登場人物が多い!
というのは冗談ですが、中国民主化運動にのめり込んだ青年の来歴、みたいな内容なんですが、あんまり文学的な匂いがないんです。うーんと唸るような描写もなかったし。
そして作中で中国詩や歌などがところどころ出てきて雰囲気を出しているのだが、何度も出てきてキーになってる日本の歌として選ばれたのが尾崎豊の「I love you」。
これに込められた思いは審査員の面々に果たして通じるであろうか…?
もしこの作品が受賞したなら、それは北京オリンピック協賛キャンペーンの一環でしょう。
・津村記久子「婚礼、葬礼、その他」
タイトルもっとひねれなかったんだろうか…というくらいまんまの内容。
旅行に行く予定をあきらめ涙をのんで友達の結婚式に出たら、上司の親が亡くなったため、スピーチや二次会の幹事を託して葬式に出る羽目に…というお話し。読んでて面白かったけど、これも少々登場人物が多い(笑)。動画の応酬のところがちょっといいかんじ。おじいちゃん・おばあちゃんのツボでは、という箇所があるので、何人かの審査員の気は引けるかも。
津村作品の主人公は一貫して普通の恋愛に対して腰が引けているのが特徴ですな。
・木村紅美「月蝕の日」
初めてお名前を目にする方でした。文学界新人賞受賞者なんですねー。
盲人の主人公が偶然再会した昔の知り合いのおうちに呼ばれてご飯をご馳走になって帰ってくる話。障害福祉に繋がるので知事票ゲットか!?
盲人に/盲人がする説明のセリフが多いので、視覚をオフにした感覚的な説明の多彩さは個人的には感心したけど、心理的な描写が少ないので芥川賞にはどうだろう?
段落を改めるでもなくするすると視点の人物が変わっていく文章構成なのですが、それ自体はとてもなめらかでうまいなあと思うけどそんなに視点を切り替える必要はあるんだろうか?と感じた。あと、人物設定もちょっとちぐはぐと感じるところがあるなあ…。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント